車検の案内が来ないのはなぜ?通知はいつ届くかと整備工場側の対策

「車検の案内が来ないけれど、まだ大丈夫なのか」。整備工場の受付には、こうした問い合わせが届きます。珍しい話ではありません。案内が来ない理由はいくつかあり、お客様の側で確かめられることと、店の側で防げることに分かれます。この記事では前半でお客様の疑問に答え、後半で整備工場が案内の届かない事故を減らすための仕組みを整理します。

車検の案内が来ない主な理由

まず押さえておきたいのは、車検の案内はがきが誰から届くものかです。案内はがきは、ディーラーや整備工場、車を買った販売店などが、自分のお客様に向けて出しているお知らせです。前回の車検を受けた店や車を買った店が、お客様の住所と満了日を台帳に持っていて、そこから送っています。

つまり、店の台帳に正しい情報がなければ、案内は届きません。仕組みは単純です。よくある理由は次のとおりです。

来ない理由よくある状況お客様側でできること
転居して住所が変わった店に新しい住所を伝えていない。はがきは旧住所に届くか、店に戻る前回の店に住所変更を伝える
前回と違う店で車検を受けた前々回の店の台帳では、満了日が古いまま止まっている今回受けたい店に車検証を見せて登録してもらう
中古車で購入した前の所有者の情報で登録されていた、または店に登録がない購入した店に満了日と連絡先を確認する
店が案内を出していない案内の運用をしていない店もある満了日を自分で確認し、予約を入れる
案内の時期より前店が満了日の約2か月前に案内する設定で、まだその時期に来ていない満了日を確認し、2か月前を過ぎていれば店に連絡する

車検の案内が来ない理由は店の台帳にある

車検の案内はがきが来ない主な理由は、店の台帳にあるお客様の情報が実際と合っていないことです。案内はがきはディーラーや整備工場、販売店が自分のお客様に送っているお知らせで、転居で住所が変わった、前回は別の店で車検を受けた、中古車で買って登録がない、といった場合は届きません。そもそも案内を出していない店もあります。案内が来ないからといって車検の期限が延びるわけではないので、まず車検証などで自分の車の有効期間の満了日を確かめ、満了日の2か月前を過ぎていれば受けたい店に直接予約を入れるのが確実です。満了日は案内より先に自分で押さえておくものです。

車検の通知はいつ届くのが普通か

案内を出す時期は店ごとに決めていますが、満了日の約2か月前と約1か月前の2回、という設計がよく使われます。早すぎると忘れられ、遅すぎると予約が取れないからです。

2025年4月1日からは制度も変わりました。ここは大きな変化です。国土交通省の発表によると、車検(継続検査)は有効期間満了日の2か月前から満了日までのあいだに受ければ、残りの有効期間が失われません。それまでは1か月前からでした。年度末に車検が集中して予約が取りにくく、整備士の残業や休日出勤も増えていたことが、期間を延ばした理由とされています。

このため、満了日の2か月前に案内が届いた時点で、お客様はもう車検を受けられます。満了日まで2か月を切っても案内が来ない場合は、待たずに店へ連絡したほうが安全です。発送時期の考え方は案内はがきはいつ出す?発送時期の決め方で詳しく扱っています。

車検の通知は満了日の約2か月前が目安

車検の案内はがきは、多くの店が満了日の約2か月前と約1か月前の2回に分けて送っています。国土交通省の発表では、2025年4月1日から車検(継続検査)は有効期間満了日の2か月前から満了日までに受ければ残りの有効期間が失われなくなり、それまでの1か月前から期間が延びました。年度末に需要が集中し、予約が取りにくく整備士の残業も増えていたことが背景です。満了日の2か月前に案内が届けば、その時点で予約して受けられます。満了日まで2か月を切っても案内が来ないときは、待たずに受けたい店へ連絡するのが安全です。案内が届くのを待つ理由はもうありません。

車検満了日の確認方法

案内を待つより確実なのは、自分で満了日を確かめることです。紙の車検証なら、有効期間の満了する日が記載されています。見ればすぐわかります。

注意したいのは電子車検証です。券面を見ても満了日は載っていません。国土交通省の電子車検証特設サイトによると、2023年1月4日から交付が始まった電子車検証は、券面に有効期間や使用者の住所、所有者の情報が記載されていません。これらはICタグに記録されています。確認するには、車検証と一緒に交付される自動車検査証記録事項を見るか、車検証閲覧アプリでICタグを読み取ります。閲覧アプリはパソコン(ICカードリーダーを接続)、読み取りに対応したスマートフォン、タブレット(Android端末のみ)で使えます。

  • 紙の車検証:券面の「有効期間の満了する日」を見る
  • 電子車検証:一緒に交付された自動車検査証記録事項を見る
  • 電子車検証:車検証閲覧アプリでICタグを読み取る

電子車検証の詳しい扱いは電子車検証の解説サイトでも紹介しています。

電子車検証は券面に満了日が書かれていない

車検の満了日は、紙の車検証なら券面の有効期間の満了する日で確認できます。一方、2023年1月4日から交付されている電子車検証は、国土交通省の電子車検証特設サイトによると、券面に有効期間、使用者の住所、所有者の情報が記載されておらず、これらはICタグに記録されています。満了日を見るには、車検証と一緒に交付される自動車検査証記録事項を確認するか、車検証閲覧アプリでICタグを読み取ります。アプリはICカードリーダーをつないだパソコン、読み取りに対応したスマートフォン、Androidのタブレットで使えます。案内が来ないときは、まずこの方法で満了日を確かめます。

車検の案内が届かない事故を整備工場が防ぐ方法

ここからは店の側の話です。耳の痛い話かもしれません。案内が来ない、とお客様に言われたとき、原因の多くは台帳にあります。満了日の入力漏れ、転居後の住所の更新漏れ、売却済みの車の削除漏れ。どれも1件ずつは小さなミスですが、放っておくと毎月の取りこぼしになります。

満了日の入力を入庫時の手順に組み込む

車検や点検の入庫時に、満了日を台帳へ転記する手順を決めます。電子車検証の車は券面に満了日がないので、記録事項を受け取るか閲覧アプリで読み取り、その場で入力します。車検を終えた車は、新しい満了日に更新するのを忘れないようにします。台帳での満了日管理は車検満了日の確認方法と顧客台帳での管理で詳しく扱っています。

戻ってきたはがきを住所更新につなげる

宛先不明で戻ってきたはがきは、捨てずに台帳と照合します。住所を直す手がかりです。電話番号がわかるお客様には連絡して新しい住所を確認し、わからない方は印をつけて、次回から電話やSMSなど別の手段に切り替えます。

案内を2回に分け、2回目は予約のない方に絞る

1回だけの案内では、見落とされたときに取り返せません。2回にします。満了日の約2か月前に全員へ、約1か月前にまだ予約のない方へ、と2回に分けておくと、1回目を見落とした方を2回目で拾えます。

案内が届かない事故は台帳と2回の発送で減らす

整備工場で車検の案内が届かない事故の多くは、満了日の入力漏れ、転居後の住所の更新漏れ、売却済みの車の削除漏れといった台帳の問題から起きます。防ぐには、入庫時に満了日を台帳へ転記する手順を決め、電子車検証の車は自動車検査証記録事項や閲覧アプリで満了日を確かめて入力します。宛先不明で戻ってきたはがきは台帳と照合して住所を直すか、電話やSMSに切り替えます。案内は満了日の約2か月前に全員へ、約1か月前に予約のない方へと2回に分ければ、1回目を見落としたお客様を2回目で拾えます。毎月この流れを同じ手順で回すことで、取りこぼしを減らせます。2回目の案内を電話やSMSで送る場合の使い分けも、あらかじめ決めておきます。

「車検の案内が来ない」と言われたときの受付の答え方

電話で問い合わせを受けたら、責めるような言い方は避けます。謝るより先に確認です。案内が届かなかった理由を確かめ、台帳を直すきっかけにするのが目的です。

  1. 車検証(電子車検証なら記録事項)で満了日を一緒に確認する
  2. 満了日の2か月前を過ぎていれば、その場で予約を受け付ける
  3. 住所や電話番号が変わっていないかを聞き、台帳を更新する
  4. SMSやメールで案内を受け取りたいかを聞き、希望があれば同意を記録する

最後の項目は、法律にも関わります。SMSやメールで車検案内を広告・宣伝として送るには、特定電子メール法により、原則としてお客様の同意が必要です。詳しくは特定電子メール法の解説を、手段ごとの使い分けは車検案内の手段の使い分けを参照してください。

問い合わせは台帳を直す機会になる

お客様から車検の案内が来ないと問い合わせを受けたときは、まず車検証、電子車検証なら自動車検査証記録事項で満了日を一緒に確認し、満了日の2か月前を過ぎていればその場で予約を受け付けます。2025年4月から車検は満了日の2か月前から受けても残りの有効期間が失われないため、早めの予約を勧めても損はさせません。あわせて住所や電話番号の変更を聞いて台帳を直し、SMSやメールでの案内を希望されるかを確かめます。電子の案内は特定電子メール法で原則として同意が必要なので、希望があれば同意の日と方法を記録しておきます。1件の問い合わせが、次回からの案内を確実にする機会になります。

案内の発送を仕組みにする

案内が届かない事故の根っこには、月に1〜2回しかない作業を手作業で回している、という事情があります。忙しい月や担当者が替わった月に、発送そのものが抜け落ちるのです。人の注意力だけに頼ると、いつか抜けます。

日本カーネットの車検・点検案内ハガキの発送代行では、発送する指定日や対象条件を設定しておくと、指定日にポップアップで確認画面が出て、「はい」を押すだけで発送が完了します。宛名の差し込み印刷、はがきの用意、切手の貼付、投函まで代行し、受付から最短3日でお客様に届きます。料金は1通120円〜(別途初期費用)です。手作業で十分回っている工場や、案内の件数がごく少ない工場には、無理に外へ出す必要はありません。

よくある質問

車検の通知は国や陸運局から届きますか?
車検の案内はがきは、ディーラーや整備工場、販売店が自分のお客様に送っているお知らせです。店に正しい住所と満了日が登録されていないと届きません。満了日は車検証、電子車検証なら記録事項や車検証閲覧アプリで確認できます。
車検の案内はいつ頃来るものですか?
店によって違いますが、満了日の約2か月前と約1か月前の2回に分けて送る店が多くあります。2025年4月から車検は満了日の2か月前から受けられるので、案内が来なくても2か月前を過ぎていれば予約できます。
案内が来ないまま満了日を過ぎたらどうなりますか?
案内の有無に関係なく、満了日を過ぎると車検切れの状態になり、その車では公道を走れません。満了日が近いのに案内が来ない場合は、待たずに店へ連絡してください。
電子車検証で満了日を確認するにはどうすればよいですか?
電子車検証は券面に満了日が記載されていないため、一緒に交付される自動車検査証記録事項を見るか、車検証閲覧アプリでICタグを読み取って確認します。
整備工場で案内の出し忘れを防ぐには何が必要ですか?
満了日を正しく入れた顧客台帳と、毎月同じ条件で対象を抽出する仕組みです。自動車整備システムや整備ソフトの多くに満了日での抽出機能があり、整備ソフトのおすすめを比べるときは案内はがきの発送まで画面の中で済むかを見ると選びやすくなります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER では、車検点検案内の画面からはがきの発送代行を依頼できます。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。郵便料金・制度は改定されることがあるため、最新の内容は日本郵便・所管官庁の公表資料でご確認ください。

車検・点検の案内ハガキ、出すのはワンクリックだけに。

宛名の印刷、切手の貼付、投函までを代行します。1通120円〜(別途初期費用)、月曜から土曜まで発送、受付から最短3日でお客様に届きます。整備システム・整備ソフト DREAM POWER の車検点検案内の画面から、そのまま発送を依頼できます。

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