車検案内の手段の使い分け|はがき・電話・SMS・LINE・メールの選び方

車検の案内は、はがきだけで出すものとは限りません。電話、SMS、LINE、メールと手段は増えましたが、どれか1つに絞ると必ず届かないお客様が出ます。この記事では、整備工場や車販店が車検の通知・お知らせを出すときに、手段ごとの届き方と手間、守るべき決まりを並べ、2025年4月からの「満了日の2か月前から受検できる」ルールに合わせた組み合わせ方を整理します。

車検の通知・お知らせに使える5つの手段

車検案内に使える手段は、大きく分けて、はがき、電話、SMS(ショートメッセージ)、LINE、メールの5つです。どれが一番よいかは顧客層で変わりますが、比べる軸は共通しています。必要な情報(住所、電話番号、メールアドレス、LINEの友だち登録)が台帳に揃っているか、1件あたりの手間と費用、そして広告や宣伝として送るときの法律上の決まりです。

手段必要な連絡先1件あたりの手間・費用向いている使い方注意すること
はがき住所郵便料金85円(通常はがき)+印刷、宛名書き、投函の作業1回目の案内(満了日の約2か月前)。満了日と車種を手元に残せる転居で届かない。返送分の住所更新が要る
電話電話番号担当者の時間。つながるまで何度もかけることもある2回目の案内で予約がない方への念押し、日程の調整不在が多い。かける時間帯に配慮する
SMS携帯電話番号送信料と文面作成。一斉送信なら作業は短いはがき到着後のリマインド、予約日の前日連絡特定電子メール法の対象。文字数が少ない
LINE店の公式アカウントへの友だち登録配信の設定と文面作成若い世代や、普段からLINEでやりとりしているお客様友だち登録していない方には届かない
メールメールアドレス文面作成と一斉送信の設定法人顧客、社用車の担当者あての案内特定電子メール法の対象。迷惑メールに振り分けられることがある

車検案内の手段は「台帳にある連絡先」で決まる

車検の通知に使える手段は、はがき、電話、SMS、LINE、メールの5つで、選ぶときの基準は顧客台帳にどの連絡先が揃っているかです。住所はほぼ全員分あっても、メールアドレスやLINEの友だち登録は一部のお客様にしかないのが普通なので、はがきを土台にして、連絡先がある方にだけ電子の手段を重ねる形が現実的です。通常はがきの郵便料金は2024年10月1日から85円で、電子の手段より1件あたりの費用はかかりますが、満了日と車種を紙で手元に残せる強みがあります。SMSとメールは広告・宣伝として送る場合に特定電子メール法の決まりがかかるため、同意の取り方と表示事項を先に整えてから使い始めます。

車検案内はがきの役割と向く顧客

はがきの強みは、住所さえわかれば全員に同じ形で届くことと、冷蔵庫や車のダッシュボードに貼って残しておけることです。車検は2年ごと(自家用乗用車の初回は3年)なので、お客様は前回どこで受けたかを覚えていないことも多く、満了日と車種、ナンバーの下4桁が書かれた紙が1枚あるだけで「そろそろ予約しよう」という行動につながります。

一方で、手間は一番かかります。宛名の差し込み印刷、はがきの用意、切手の貼り付け、投函までを毎月繰り返すため、件数が多い月は半日がかりになることもあります。転居したお客様の分は戻ってくるので、その住所を台帳で直す作業も発生します。はがきの料金や種類の詳しい比較は、はがきの郵便料金と種類の記事で扱っています。

向いているのは、年配のお客様、家族で1台を使っていて誰が予約するか決まっていない世帯、そしてスマホの連絡先を店に教えていないお客様です。逆に、法人の社用車は担当者あてのメールのほうが確実に読まれる場面もあります。

はがきは1回目の車検案内に向く

車検案内はがきは、満了日の約2か月前に出す1回目の案内に向いています。2025年4月1日から、車検(継続検査)は有効期間満了日の2か月前から受けても次の有効期間が短くならないルールに変わったため、2か月前にはがきが届けば、お客様はその日から予約して入庫できます。はがきは満了日、車種、ナンバーの下4桁、店の電話番号と受付時間を1枚にまとめて手元に残せるので、家族で相談してから予約する世帯にも向きます。弱点は手間で、宛名印刷から投函までの作業と、転居で戻ってきた分の住所更新が毎月発生します。この作業を外に出すのが案内はがきの発送代行です。

電話での車検案内と予約の取り方

電話は、案内というより予約を取るための手段です。はがきを読んだうえで迷っているお客様には、日程や代車、費用の目安をその場で答えられる電話がいちばん話が早く進みます。満了日の約1か月前になってもまだ予約のない方に、2回目の案内として電話をかける工場は少なくありません。

ただし、日中は仕事でつながらないお客様が多く、1件の予約を取るのに何度もかけ直すことになります。かけた日時と結果(不在、折り返し希望、他店で予約済み、売却済み)を台帳に残しておかないと、同じお客様に何度も電話してしまったり、売却済みの車の案内を続けてしまったりします。

  • かける前に、満了日、車種、前回の整備内容を画面で確認しておく
  • つながらなかった場合は、留守番電話に店名と用件だけ残し、SMSで要点を送る
  • 「今回は他店で受けます」と言われたら、理由を聞きすぎずに記録だけ残す
  • 「案内は不要」と言われたら、台帳に記録して次回から確実に外す

電話は2回目の案内と予約確定に使う

電話での車検案内は、はがきなどで1回目の案内を済ませたあと、満了日の約1か月前になっても予約が入っていないお客様への念押しと、日程や代車、費用の目安をその場で決める予約確定に向いています。はがきやSMSと違い、迷っている理由を聞いて答えられるのが電話の強みです。反面、日中は不在が多く、1件の予約に何度もかけ直す手間がかかります。かけた日時と結果、例えば不在、折り返し希望、他店で予約済み、売却済みといった内容を台帳に残しておけば、二重の電話や売却済みの車への案内を防げます。案内は不要と言われたお客様は記録して次回から外し、同じ方に繰り返し連絡しない運用にします。

SMS・メール・LINEで車検のお知らせを送るときの決まり

電子の手段は1件あたりの費用が安く、送る作業も短く済みます。そのかわり、広告や宣伝として送るメッセージには、特定電子メールの送信の適正化等に関する法律(特定電子メール法)の決まりがかかります。総務省と消費者庁が出しているパンフレットでは、携帯電話番号で送受信するSMSもこの法律の対象と明記されています。

原則は、あらかじめ同意したお客様にだけ送る「オプトイン方式」です。例外として、取引関係にある方や、名刺などの書面でメールアドレスを知らせてきた方には同意なしで送れる場合がありますが、総務省・消費者庁のガイドラインでは、一度購入しただけでは必ずしも取引関係とはいえないと整理されています。受付票に「車検・点検のご案内をSMSやメールでお送りしてよいか」の欄を設けて、同意を記録しておくのが確実です。

送るときは、店名、配信停止の連絡ができる旨とその連絡先などを表示する義務もあります。詳しくは特定電子メール法:メール・SMSで車検案内を送るときの決まりでまとめました。SMSの文面例は自動車業界のSMS例文・テンプレート集が参考になります。

LINEは、お客様に店の公式アカウントを友だち登録してもらうことが前提です。登録してくれた方にはやりとりの延長で案内を送れますが、登録していない方には届かないため、LINEだけでは全員に案内が届きません。

SMSとメールの車検案内はオプトインが原則

SMSやメールで車検のお知らせを広告・宣伝として送る場合は、特定電子メール法により、あらかじめ同意したお客様にだけ送るオプトイン方式が原則です。総務省と消費者庁のパンフレットでは、携帯電話番号で送受信するSMSもこの法律の対象とされています。取引関係にある方などへの例外はありますが、同ガイドラインは一度の購入だけでは必ずしも取引関係とはいえないとしています。整備工場では、受付票に案内の送付方法と同意の欄を設けて記録しておくと迷いません。送るときは店名、配信停止を申し出られる旨、その連絡先などの表示も必要です。配信停止を受けたら、以後はその方に広告・宣伝のメッセージを送れません。

車検案内の手段を組み合わせる送り方の例

手段ごとの得意分野がわかれば、組み合わせ方は自然に決まります。2025年4月から車検は満了日の2か月前から受けられるようになったので、1回目の案内が届いた時点で予約から入庫まで進められるのが以前との違いです。発送時期の考え方は案内はがきはいつ出す?発送時期の決め方でも詳しく扱っています。

時期手段内容
満了日の約2か月前はがき(全員)満了日、車種、ナンバー下4桁、店の連絡先。2か月前から受けられることを書く
はがき到着の数日後SMS・LINE(同意のある方)はがきの要点と予約の電話番号。短く1通だけ
満了日の約1か月前はがき または 電話(予約のない方)2回目の案内。予約済みの方には送らない
入庫日の前日SMS・電話予約日時と持ち物の確認

大事なのは、2回目の案内を「まだ予約のない方」に絞ることです。予約済みのお客様に念押しのはがきや電話が届くと、店がこちらのことを把握していないと受け取られてしまいます。台帳で予約の有無を管理していれば、この絞り込みは毎月の作業として回せます。

車検案内は2か月前のはがきと1か月前の念押しで組む

車検案内の組み合わせの基本は、満了日の約2か月前に全員へはがきを出し、約1か月前にまだ予約のないお客様へ2回目の案内を出す2段構えです。2025年4月1日から車検は満了日の2か月前から受けても有効期間が短くならないため、1回目のはがきが届いた日から予約と入庫を受け付けられ、以前のように「まだ受けられないので少し待ってください」と断る場面がなくなります。SMSやLINEは同意のあるお客様にだけ、はがきの到着後に短い1通を重ねる使い方が無理がありません。電話は予約がない方への念押しと日程調整に使います。2回目の案内を予約済みの方に送らないよう、台帳で予約の有無を管理しておくことが運用の前提になります。

車検案内の手段を選ぶ前の顧客台帳の整え方

どの手段を使うにしても、元になるのは顧客台帳です。満了日が正しく入っていなければ案内の時期がずれ、住所や電話番号が古ければ届きません。電子車検証では券面に有効期間の満了日が記載されないため、入庫時に記録事項や閲覧アプリの情報から満了日を台帳へ転記する手順を決めておく必要があります。満了日の管理方法は車検満了日の確認方法と顧客台帳での管理で解説しています。

  1. 満了日、車種、ナンバーを車両ごとに登録する(複数台所有のお客様は車両単位で)
  2. 住所、電話番号、メールアドレス、LINEの友だち登録の有無を顧客ごとに記録する
  3. SMS・メールでの案内に同意しているかと、同意を受けた日と方法を記録する
  4. はがきが戻ってきた方、売却・廃車された方、案内不要の方に印をつけて対象から外す
  5. 毎月、翌々月に満了日を迎える車両を抽出して1回目の案内対象にする

台帳が整備システムに入っていれば、満了日での抽出や予約済みの除外は画面の操作で済みます。日本カーネットの車検・点検案内ハガキの発送代行は、整備システム・整備ソフト DREAM POWER の車検点検案内の画面から、対象車両を検索して発送依頼まで進められます。

整備システム・整備ソフト DREAM POWER では、同じ基本契約でSMS配信とハガキの発送代行の両方を使えます。SMSは照会画面から特定のお客様に送ることも、対象のお客様へ一斉に配信することもできます。ハガキは3つ折りの圧着ハガキで、画面のボタンから依頼すると専門の業者が印刷と発送を行います。ハガキの料金は1通120円〜(別途初期費用)です。SMSの送信料金は資料請求でご確認ください。

オプションを付けると、配信や発送の条件をあらかじめ決めておき、SMSとハガキを自動で送ることもできます。自動で送るSMSは1通70文字までなので、店名、満了日、予約の電話番号に絞った短い文面になります。SMSを広告・宣伝として送る場合は、手段が自動でも手動でも、同意のあるお客様に絞る点は変わりません。

はがきとSMSを1つの画面で使い分ける

整備システム・整備ソフト DREAM POWER では、同じ基本契約でSMS配信とハガキの発送代行を使えます。SMSは照会画面から特定のお客様へ送るか、対象のお客様へ一斉配信し、ハガキは3つ折りの圧着ハガキを専門の業者が印刷して発送します。オプションを付ければ、条件を決めておいてSMSとハガキを自動で送れます。自動で送るSMSは1通70文字までなので、店名、満了日、予約の電話番号に絞った文面にします。満了日の約2か月前に全員へハガキ、同意のある方にはSMSを重ね、約1か月前に予約のない方へ念押しする、という組み合わせを、台帳から抽出する同じ画面で組めます。ハガキの料金は1通120円〜(別途初期費用)です。

顧客台帳に揃えておく項目

車検案内の手段を使い分けるには、顧客台帳に車両ごとの車検満了日、車種、ナンバーと、顧客ごとの住所、電話番号、メールアドレス、LINE登録の有無、電子の案内への同意の記録が揃っている必要があります。2023年1月から交付が始まった電子車検証は券面に有効期間の満了日が書かれていないため、入庫時に自動車検査証記録事項や車検証閲覧アプリで満了日を確認して台帳に入れる手順を決めておきます。はがきが戻ってきた方、売却や廃車をされた方、案内不要と言われた方には印をつけ、毎月の抽出から外します。この整理ができていれば、手段を増やしても二重送付や送り忘れが起きにくくなります。

車検案内の手段ごとの向かないケース

どの手段にも向かない場面があります。はがきは転居の多い単身のお客様には届きにくく、電話は日中つながらない共働き世帯では空振りが続きます。SMSは文字数が限られるので、整備内容や費用の説明を載せるには向きません。メールは法人以外では読まれないまま埋もれがちで、LINEは友だち登録がなければ使えません。

また、案内を送る手段を増やすほど、お客様ひとりに届く通数も増えます。はがき、SMS、電話を全員に重ねると、かえって煩わしく感じる方もいます。電子の手段は同意のある方に絞り、2回目は予約のない方に絞る、という「絞る」設計を先に決めておくと、手段の数が増えても運用が崩れません。

よくある質問

車検の通知は国や陸運局から届きますか?
車検の案内はがきは、ディーラーや整備工場、販売店などが自分のお客様に向けて出しているお知らせです。前回車検を受けた店や購入した店に住所を伝えていない場合は届かないことがあります。満了日は車検証(電子車検証の場合は記録事項や閲覧アプリ)で確認できます。
車検案内はSMSだけで済ませてもよいですか?
同意のあるお客様だけならSMSでも届きますが、携帯番号を台帳に持っていない方や同意のない方には送れません。全員に届く手段としてはがきを土台にし、SMSは同意のある方への補助として重ねる形が無理がありません。
LINEで車検の案内を送るには何が必要ですか?
お客様に店の公式アカウントを友だち登録してもらう必要があります。登録していない方には届かないため、はがきや電話と組み合わせて使います。
車検案内を何回出せばよいですか?
満了日の約2か月前に1回目、約1か月前に予約のない方へ2回目、という2回が基本です。2025年4月から2か月前に受けても有効期間が短くならないので、1回目の案内から予約を受け付けられます。
自動車整備システムで案内の手段を管理できますか?
多くの自動車整備システムや整備ソフトには、車検満了日での顧客抽出や案内の履歴管理の機能があります。整備ソフトのおすすめを比べるときは、案内はがきの印刷や発送代行の依頼まで画面の中で完結するかを見ておくと、毎月の作業が軽くなります。整備システム・整備ソフト DREAM POWER では、同じ基本契約でSMS配信とはがきの発送代行を画面から使えます。

出典・参考資料

記載内容は2026年10月7日時点で公表資料を確認したものです。郵便料金・制度は改定されることがあるため、最新の内容は日本郵便・所管官庁の公表資料でご確認ください。

車検・点検の案内ハガキ、出すのはワンクリックだけに。

宛名の印刷、切手の貼付、投函までを代行します。1通120円〜(別途初期費用)、月曜から土曜まで発送、受付から最短3日でお客様に届きます。整備システム・整備ソフト DREAM POWER の車検点検案内の画面から、そのまま発送を依頼できます。

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